バイオエネルギーを利用した、冬季におけるハウス栽培の技術開発
秋田県のみならず、寒冷地農家の未来をひらくため、「もみがら」を燃料とするボイラーを使用した周年農業の可能性を研究開発しております。
もみがらボイラーの使用により、これまでは米作地域で「廃棄物」とされていた籾殻が自然環境にやさしい再生エネルギーとなります。
研究開発に当たっては、各関係機関(秋田県農政部、産業労働部、農業試験場、大仙市、県立大学、ボイラー製造元、農業土木設計者、株式会社IHI、種苗会社他)の協力・助言・指導を仰ぎながら、実証ハウスにおいて、研究・開発し今後の寒冷地農業の所得向上、地域の活性化に微力ながら寄与していきたいと考えております。
次世代農業実証ラボ(秋田県農業試験場S-10棟)
秋田市雄和にある秋田県農業試験場において平成26年8月より、「もみがらボイラー」を設置し、温水循環パイプを埋設した実証試験ハウス(S-10棟)にてミニトマト・苺の冬期間栽培の実証実験を行いました。冬期間の栽培に問題がないことが確認でき、「もみがらボイラー」の利用による燃料費の削減で、十分に採算の取れることが実証されました。
冬期間の施設園芸実証研究
温水循環パイプ埋設工事の様子
試験棟地中にに温水循環パイプを埋設します。
埋戻し後シートを張ります
白色のシートを一面の張ります。尚いちごは、高設栽培、ミニトマトは袋培地の溶液栽培で行います。
いちご高設栽培
高設栽培は、中腰・前屈姿勢をとらず手元の高さで栽培する為、作業もしやすく効率が良い方式です。今回は、汎用の単管パイプをうまく活用した栽培システムを使っています。
ミニトマト袋培地栽培
袋培地栽培、溶液栽培にてミニトマト(ブランド名:恋ベリー)を育てます。
秋田県立大学の視察・収穫体験
秋田県立大のアグリビジネス学科の生徒達が視察に来ました。冬期間(12月)であっても暖房による加温により、ミニトマトが育つことに関心を寄せていました。
高糖度いちごの栽培に成功
「もみがらボイラー」を活用した、いちご栽培実証実験では、やよいひめの栽培を行っております。すっきりした甘さと酸味のベストなバランス。収穫したいちごを糖度計で測定すると、12度を超える糖度がありました。
実証ラボ見学も承ります。
随時、視察見学も受け付けてます。日程調整しますので、ご連絡ください。
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